2013.12.27

12月23日付 メリマンコラム ≪短期見通し≫ その1

いくつかの天体によって打ち上げられる、かなりエキサイティングな花火に事欠かないホリデイ・シーズンがやってきた。それは、拡大と楽観のサイン、射手座を通る太陽の旅の終わりを飾るにふさわしいと言えるだろう。太陽は今、冬至をくぐり抜けて山羊座で過ごす1ヵ月のために準備をしている。祝祭はまもなく終わりを告げ、新しい年のために建設的で現実に即した考案をすべきシリアスなビジネスの時が始まる。

最初に検討すべき課題は12月21日〜1月31日(日本時間12月22日~2014年2月1日)の金星逆行。金星は8年ごとに、黄道上の殆ど同じ位置で逆行・順行を繰り返す。その8年の間、金星は逆行というダンスを5回演じるが、その逆行ないし順行が起きた黄道上のポイントを互いに線で繋げると、殆ど完全な正五角形となる。これは今まで何百年もの間アストロロジャーにひらめきを与えてきた、宇宙の深奥に根ざす数々の神秘のひとつだ。何故金星なのか? 何故正五角形なのか? アストロロジャーとしての私達は、多くの “隠された” 謎を懐に抱いている。哲学者として、また形而上学者として、私達は多くの見解を保持している。そしてファイナンシャル・アストロロジャーとしての私達もまた、数多くの経験を携えている。
その経験は、この逆行が80%近くの相関性をもって、2週間の内に株式市場に起きるプライマリー・サイクルの終了に関わっており、そしてしばしば、例えば2009年3月6日や2002年10月10日に見られたように、まさに逆行のその日にこれが起きることがあると実証している。しかしながら、8年ごとの中で最もその相関性の低い例が、おそらく現在示現中の金星逆行だろう。そのプライマリー・サイクルとの相関性は、それでも50%と若干高めだ。

今回の金星逆行がどんな出来事と一致するか― そして先週は何と合致していたか― といえば、ちょうどテーパリングを開始すると発表したFRBに見られたような、中央銀行の政策変更だ。これは史上最高値からの反転と同期するだろうか? 私にはわからない。しかしながら、ウォールストリートジャーナルの最近の記事でレポートされたように、12月23日〜1月3日の間は1年の内で一番ひんぱんに株式が上昇するという傾向を前提とした、季節的トレンドが存在する。1月3日といえば、いまだに金星逆行に伴うプライマリー・サイクルの天井とそこからの反転の、2週間という許容時間の範囲内とは言えるだろう。