1月13日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
金曜日(1月10日)に発表された12月の米雇用統計は予想外の弱さであった。
市場予想による非農業雇用者数(NFP)は前月比20万人増。しかし発表された結果は前月比たったの7.4万人増。失業率は6.7%と前月(7%)と比べて大幅に減少したのだが、その大半が非労働力人口(つまり職探しを諦めた人々の数)の増加によって労働力の分母が小さくなった事によるものであった。これは驚くべき結果ではあったものの、この下落は木星・天王星・冥王星T字スクエアの影響に正しく則ったものといえる。この手のサプライズは(この天体位相の影響下では)ごく当り前の事といっても過言ではない。期待はずれの結果に株式とドルは売り込まれ、米国債、(対ドル)通貨、貴金属は上昇した。更にこの結果はFRBによる金融緩和縮小(テーパリング)の開始決定に関してより不確実なものにさせている。もし米国経済が、彼らが「緩和策を縮小すべきだ」と思うほどには強くはないとした場合、今後テーパリングの継続はないだろう。これはまた、投資家にとっても意外な展開になるのではないだろうか。とはいうものの、2015年末から2016年初めまで、FRB設立図に対して運行中の土星(引き締め)によるアスペクトがその動きを遮る事はない。そう、金融アストロロジーは示している。