2014.01.16

1月13日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2

だが、木星・天王星のオポジションが同じ日に起きる。そしてこれは、こと金銭問題に関しては、決して調和的なアスペクトではない。木星は豊かさを司り、誇張したい衝動を生むか、少なくとも、あらゆる限界を定められることに反発する。冥王星は負債だ。これらが共に働けば、増大する負債の問題と、将来の債務に関わり相反する立場間で交わされる論争に焦点が絞られるだろう。一方はより多くの支出(と税金)を望み、もう一方は削減を望んでいる。

木星と冥王星、これら2惑星のコンジャンクション(0度)を形成した時(2007年12月)、2008年と2009年の金融危機が始まったことに留意しよう。ダウの前回の史上最高値は2007年10月につけている。金融危機が進展するにつれ、ダウ平均は2009年3月に向けてその価値の50%を失う下落に見舞われた。世界の他の株式指数はそれ以上だった。現在、その時と同じ2惑星が、ちょうど(0度から0度という)サイクルの中間点(即ち180度)に達し、しかも今一度、多くの株式指数が史上最高値をつけている。では、後に急激な下落をみた過去を今回も踏襲するのだろうか? 

アストロロジーはその可能性が非常に高いことを示している。木星・天王星・冥王星間のハードアスペクトは、株式市場における急落と同期してきた歴史を持っているからだ。しかし、この新年は潜在的に記録的な量の退職金をもたらす可能性を持つことから(米国始原図の太陽、金星、木星が在泊する蟹座をトランシットの木星が運行することをベースとして)、ファンダメンタルの面では、3月終盤を前にこのマネーが株式市場に流れ込む可能性が示唆されている。

ファイナンシャル・アストロロジーの観点から言えば、今週は比較的重要な週だと言える。しかし、1月31日からの4週間はもっと注目に値する。長期市場サイクルの反転に対し、より大きな歴史的関連性を持つからだ。それだけではない。この期間のジオコスミック・サインは、政界と中央銀行の意志決定における “反転” とも相関性を持っている。この時期、通貨は反転を起こしやすいかもしれない。