1月13日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
“だが、とある事を真実だと言い募ることがそれを真実にするわけではない。人々を誤った方向に導くメッセージが結局は現実とぶつかって粉々に砕け散る時、その結果は不協和音と葛藤だ。真実無くして信頼はあり得ない。信頼無くして同意はあり得ない。そして同意が無ければ、我々は麻痺状態を招く。混沌とは言わないまでも……”
― トム・コバーン上院議員(オクラホマ州・共和党)
ウォールストリートジャーナル紙 2013年12月31日付より
アストロロジーの研究において、天王星、海王星、そして冥王星は、「より高いオクターブ」を持つ惑星として考えられている。これらの惑星を裸眼で見ることは出来ない。これらは主要惑星の中で最も長い公転周期を持ち、地球から最も遠い惑星達だ。こうして、これらは集合体、または人々の大集団に影響を与える惑星として捉えられている。こういった惑星が人の出生時に個人的惑星(太陽、月、水星や金星)とアスペクトを形成する時、その個人には大衆の動きに巻き込まれていくか、あるいは、その集合体の意識をよく理解するという傾向がある。例えばアストロロジャーは多くの場合、その出生図で個人惑星に対する「より高いオクターブ」の惑星からのアスペクトを持っている。そしてそれは、一つの疑問へと私達を導く。
世界におけるアストロロジャーの役割とは何か? 彼/彼女に社会的責任があるとするなら、それはどんな事なのか?
このコラムは主として金融市場とマーケットタイミング・ツールとしてのアストロロジーに焦点を当てている。とは言え、金融市場は多くの場合、政治的決断によって直接的な影響を被るものだ。したがって、私達が金融市場の変化を予測する際は、ファイナンシャル(金融・財務)及びマンデーン(社会全般)、あるいはポリティカル(世界政治)・アストロロジャーを兼ねる必要がある。社会や政治への理解に欠けているなら、ファイナンシャル・アストロロジャーとしては不完全なのだ。
こうした理由から、私はこのコラムでしばしば政治的な領域に触れる。さらに私は、今日の世界で物事を大きく変えていく最も大きな力は政治の領域だと信じている。民間部門や銀行でさえ、それだけの力は無い。その力を有するのは公的部門、または政府だ。さらに言うなら、私達集合体が自由と選択の権利を望んでいるとしても、もし政治的状況がこうした集合的な願いを抑圧するのなら、その実現は不可能だ。