2月3日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
世界の株式市場は先週再び下落したが、これは前の週より一層厳しいものだった。実際、ダウ工業平均は11月8日以来の最安値水準に落ち込んだ。一方、これまでのところS&P先物は12月16日につけた安値を割ってはいない(場中に1761.25の安値をつけた後、1776.50で引けている)。これはプライマリ−・サイクルが完成する時間帯の中で金星が順行に転じる日だったことから、異市場間強気ダイバージェンスの可能性を示している。これが金星の逆行終了によって示唆される事かもしれない。
しかしながら、木星による冥王星へのオポジション形成と今後形成される天王星へのスクエアは、もし株式市場が下落し続けるならその勢いは加速し、まさに “大暴落” となるだろうことを物語っている。どの程度か? まず20〜50%程度と思うが、これは4年サイクルと6年サイクルでは通常のことだ。“大統領選の次の年” を拾う4年サイクルの安値は2014年3月〜12月に予定されており、株式市場の6年サイクルは2014年〜2016年の間、いつ何時完成してもおかしくない。これらが重なるのが2014年だ。この事についてはMMAサイクルズレポートならびに各週刊レポートで最新情報をお届けするつもりだ。
このコラムにおいては、現況、株式が非常に重要な岐路にあるとだけ述べておきたい。投資家達は当然ながら神経質になっている。“売るべきか?はたまた買うべきなのか?”
金と銀にとってもまた、先週は興味深い週だった。1月27日火曜、金は1280まで反騰したが、これは11月中旬以来の最高値水準だった。その後30日に太陽と月が両方とも水瓶座に入居するにつれて、金は突如として1240以下に下げ戻し、わたし達の研究(とリポート)が貴金属について予測した通りの展開となった。金でさえ崩れる前に反騰した一方で、銀はといえば既に下落していた。1月30日木曜には、銀は1900以下で取引されており、これは12月31につけた安値1872をそれほど上回らない値だ。おそらくは、まもなく貴金属でも異市場間強気ダイバージェンスが見られることだろう。
金星が逆行を終えようとしている。トレンド反転の動きもまた終わろうとしているかもしれない。だが同時に木星が冥王星とオポジションを形成しており、月が改まると共に、次に控える天王星とのスクエア形成へと向かう。ひょっとすると、こうした反転の動きはすぐにでも急落し、そして急騰しようとしているのかもしれない。天王星が関わる時、ボトムが何処になるかを知ることは全く不可能だ。まるで底知れぬ深淵に落ちていくように感じられる。特に冥王星の暗黒面が絡む時はなおさらだ。そして冥王星の暗黒面は先週も ―社会的な側面で―大いに示現している(長期見通しを参照のこと)。