2月10日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
金曜(7日)に出た1月の米雇用統計、非農業雇用者数(NFP)は 前月比20万人増近い予想に反して、たった11万3000人増しか示されなくても、そんなことは問題ではなかった。金星が手にする宇宙の時計は12時を打ち、アラームが鳴り響いたのだ。飛び起きて金星逆行前のトレンドを逆から再トレースする時が来た。テーマソングは “Here Comes the Sun(ビートルズの曲)” に変わり、当然ながら今や誰もが、耳を傾ける者に向かって『あれが単なる修正安だったってことは最初からわかっていたさ』と声高に話している。だが、彼らは本当にわかっていたのだろうか?
答えはノーだ。
少なくとも彼らがファイナンシャル・アストロロジーを知っており、しかも金星逆行が持つ性質について知識を持たない限りは…。
米国債(12月31日にプライマリー・サイクルの安値、2月3日に高値を示現)、ドル円(1月2日に高値を、2月3日に安値を示現)、ユーロにスイスフラン(12月27日に高値を、2月3日に安値を示現)など、他の金融市場もまた金星逆行に同期して見事なリバーサルを見せた。そして勿論、金と銀もだ。これらは12月31日に重要な安値をつけ、その後、現在執筆している時点(現地時間先週金曜夜)に至るまで上昇してきた。実際、銀は金星が逆行に転じた1月31日にダブルボトムをつけ、それから飛び立ったのだ。結局のところこの成り行きを見れば、女神アフロディーテ(金星)としては宇宙のオスカー賞に値する見事な演技だったと言えるだろう。