2014.03.01

2月24日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その2

2つの惑星がコンジャンクションとなる時、より支配的なのは速い惑星の方だ。これらがオポジションに達する時に最も支配力をふるうのは、より遅い方の惑星だ。

そして、ワクシング及びウェイニングスクエアにある時、2惑星はその表現において、殆ど同等の力を発揮する。

ワクシングスクエアにある時、これらの力は同等ではあるのだが、支配力はより速く運行する惑星の力学から、より遅い惑星の持つ力学へと移行していく。

ウェイニングスクエアにおいてもこれらは同等の力を持つが、その後支配力は、より速い惑星の持つ原理、及びそれが支配する領域へと移行していく。

こうしたセオリーを現行の天王星・冥王星アスペクトに適用するなら、結論は1960年代半ばの天王星と冥王星のコンジャンクションにおいて、より支配的に表出したのは天王星のエネルギーだったことを意味する。

それは革命の時代だった(天王星)。だがその全背景の地下には、負債の創造と権力の拡大という未来の脅威が潜んでいた(潜在力としての冥王星)。現在、私達は2つの惑星原理(天王星・冥王星)とその力を両方とも殆ど等しく目撃している。
しかしながら、力のバランスは革命、発明、そして進歩性(天王星)から、少数の手に支配と権威を集中させるための強力な取り組みへとシフトしようとしており、その過程において、負債爆発は悪化の一途を辿り続ける。好転するのではない。
もちろん、冥王星が非常にポジティブで建設的な顕現をする可能性は常に存在する。たとえば、単に全ての人々や全ての物事を支配するような力を追い求める少数の個人が利益を得るのではなく、大衆を活かし力づけるような “改革” の中に、それが見られるかもしれない。

 水星(コミュニケーションとニュース)、火星(戦闘的な新しい取り組み)、そして土星(権威と政府)、この全てが進行方向を変えようという今週、FCC(連邦通信委員会 ー 米国の政府機関の一つ)が新たな構想を立ち上げたいと表明しており、その構想では政府当局者が国中のニュース編集室に立ち入ることが可能で、そこでニュースがどんな風にまとめられ、広められるかを “モニター” 出来るという。興味深いではないか? これは確実に、国の報道機関による公平な報道という側面から見た開示性に対し、安全感覚と保証を提供するものだ。より大きなスケールで見れば、それはいかにして山羊座の冥王星が牡羊座の天王星に対して支配力を増していくかという一例かもしれない。手遅れになる前に集合体が自分自身の力を再び取り戻さない限り、このトレンドは今世紀半ばに向かってエスカレートしていく可能性がある。