2014.04.08

4月7日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 その2

金の先週の安値は4月1日。この時相場は1,280を割り込んでいた(1,277.40)。この値位置周辺で太陽は天王星とコンジャンクション(0度)を形成している。そしてその週末金曜日(4日)、相場はここより30㌦くらい高い値位置で取引していた。その一方で先週の原油は比較的静寂な相場つきで、前週の高値と安値の間を往来。従って両相場とも先週はボラタイルな動きとはいえなかった。これらの市場よりもっと相場変動が激しかったのは通貨市場で、ユーロドルは週を通して下げ基調を維持、あっさりと1.3700を割り込んだ。この動きは1.4000を試しにかかった所からたった2週間後の出来事であった。私自身、この下落を今後訪れるであろう何かの重要な前兆であると思っている。通貨戦争は、ひょっとすると今後2~3週間にわたって制御不能なまでに燃え広がっていくのかもしれない。中国やロシア発のイベントや決定事項、ならびに他国通貨、特に欧州通貨と米ドルとの関係を巡って登場するイベントや決定事項に関して注視する事である。特に今週末に開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議の会合と、その幾つかのメンバー国が今後の通貨政策に関してIMFにより大きな権限を与えるよう圧力をかけることが怒りの引き金を引く可能性がある。その根本には、こんな疑問が横たわっている:ドルはこの先長く世界の基軸通貨たり得るのか? あるいはそういった現状を変えるような取り組みが始まるのか? どんな選択肢があるのか? 今後2週間の内に、私達は他の選択肢について耳にするかもしれない。あるいは、それがオフレコで議論されて、私達には何も聞こえてこないのかもしれないが。