4月28日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その3
2014年4月20日〜23日のカーディナル・グランドクロスは、2013年8月に始まった木星、天王星、冥王星の強大なT字スクエアの頂点であった。そのT字スクエアの中心となるのは、2015年3月まで続く(そして2012年6月に始まった)天王星・冥王星ワクシングスクエアだ。さて今、皆さんのアストロロジーに対する信条はとりあえず脇に置いて、自問自答してみてほしい。これらの主要なジオコズミックなパターンの中の、カーディナル・グランドクロスに先週到達した私達にとって、ここ数年来世界に見られた対立や抑圧はエスカレートしたか、それとも減少しただろうか? ウクライナの成り行きは大して重要ではなく、世界史の未来に影響を及ぼすような問題ではないという印象を受けたろうか?
先週のカーディナル・グランドクロスは、2008年〜2015年にわたるより長期のカーディナル・クライマックスにあって2回目のピークだった。最初のピークは2010年7月~8月初頭のことだった。その時に何が起きたかをここでふり返るのは、マンデーン及びファイナンシャル・アストロロジャーにとって―そして本当のところ、アストロロジーがどう働くかについて自分なりの意見を持っている誰にとっても―有益なことではないかと思う。当時、木星と天王星が牡羊座入りし、時を同じくして天秤座入りした火星と土星に正確なオポジションを形成しつつ、そのどれもが山羊座初期度数に在泊した冥王星にスクエアを形成するという強大なカーディナル・T字スクエアを前に、アストロロジャー達の心は今と同じように魅了された。その時、数多くの重要な決断が下されたが、怖ろしい出来事は特に起こらなかったため(プロのアストロロジャーは誰一人として確実にそういった事が起きるとは言明しなかった)、何も知らない人々はアストロロジーなど役に立たないと言い募った。だが、彼らは何も見ていなかった。