5月5日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
私は現在、週末に行われる葬儀に参列するためヨーロッパに来ている。このため今回のコラムは短縮版とさせていただく。
カーディナル・グランドスクエアは厳密には終了したが、期間中に下された決定と開始された行動の結果は、これから長期にわたって私達と共に在り続けるだろう。これはとりわけ、ウクライナを取り囲んでヨーロッパ、ロシア、そして米国が絡んだ地政学的活動に当てはまることだ。一方また米国においては、デリケートな人種問題に関する注目すべき期間となった。4月22日、 米最高裁判所は大学入学審査時に学力に優先する人種的配慮制度の廃止に対し合憲判断を下した。そして先週になると、NBA(全米プロバスケットボール協会)が、加盟チーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)のオーナーをNBAに関わる一切の活動から永久追放し、その上250万ドルの罰金を科した。原因は個人的な会話内での人種差別的コメントだったが、その会話は以前のガールフレンドによって録音され公表されたものだった。