2014.05.10

5月5日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 その3

私達の研究では、テクニカル理論、客観価格研究、そしてトレンド分析モデルのような一致指標及び遅行指標と並行して、二つの指標 ― サイクル理論とジオコズミック研究 ― を使っている。私達のトレンド分析モデルは2011年10月から強気を継続して示していることに注目するのは興味深い。今のところ、この天王星・冥王星スクエア期でこれが弱気に転じたことは一度もない。また私達の短期ジオコズミクスによるシグナルは、マーケットタイミング専門サイトによって2度の賞を与えられたように、この期間中も、市場の短期的トレンド転換に非常に良く合致していたことも興味深い。ということは、これは信頼し得るマーケットタイミング指標としてのジオコズミクス研究の実効性に問題があるのでもなければ、私達のトレンド一致指標に関するメソッドの問題でもない。これは株式市場と経済サイクルにおいて、長期のジオコズミック・サイクルが過去とは異なる様相で働いているということだ ― 今のところは。

ここで次のような疑問が生じる。2015年3月までに、過去の歴史に刻まれたのと同様のことが起きるのか? それを否定する気はおきない。だがこれまでのところ、私達のトレンド指標モデルは未だに強気を示している。これらに変化が見えた時は皆さんにお知らせするつもりだ。その間 私達は、ジオコズミックな重要変化ゾーンが生起する都度にロング/ショート両方向の短期トレードを継続するだろう。

しかしながら、ここで先週目に付いた一つの市場について詳細を述べておきたい。それは銀で、2014年の新安値をつけた。5月1日木曜に7月限の銀が1868まで下落したのだ。これは12月31日に期近物がつけた1872を割っている。その一方で金は、今年の最安値である約1180から1トロイオンスあたり100ドル近く高い値を維持している。これは異市場間強気ダイバージェンスの示現だろうか? おそらくは。銀については5月12〜13日に予定されるMMAサイクルズ・リポート上で、スペシャルリポートを書くつもりだ。その中で銀の長期18年サイクルの現況についての更新情報を出し、5月20日に終了する現行の火星逆行サイクルについて解説していく。これは購読者版となるので、興味がおありの方は各国語版の出版元にお問い合わせいただきたい。