5月12日付 メリマンコラム 《短期見通し》
潜在的な市場転換と相関性のある重要なジオコズミック・サインの組み合わせが始まっている。太陽が土星にオポジションとなる5月10~31日まで、都合8つの主要天体アスペクトが形成されるのに加えて、5月20日には非常に重要な火星が逆行状態から静止状態を経て順行に戻る。これぞ“大立者(biggie)”と呼ぶにふさわしい事象だ。
先週次の通り述べた“5月11~18日の時間帯(日本時間11~19日)は注目に値する。何故なら、この時間帯に金星が先のカーディナルグランドクロス(4月20~23日)に関わった4惑星(火星、木星、天王星、冥王星)全てとハードアスペクトを形成するからだ(金星トランスレーション)。これらのテーマの多くは恐らく問題再燃(ウクライナ、ロシア、人種問題、自然現象など)の時間帯になるかもしれない。また、金星の牡羊座入居期間(金星にとって牡羊座との組み合わせは必ずしも快適とは言い難い)中、一部の政党関係者から急に不快感を露にされるような合意の発表があるかも知れない。合意は崩壊の危険性を有している。また、金星の動きは、通貨、砂糖、そして大豆の動きと強力な連動性を持っているので、この時間帯で、これらの市場でひょっとすると相場の反転があるかも知れない”。
現在は5月20日の火星逆行の終焉に向けて準備すべき時だ。これは強力な相場の反転シグナルであり、火星逆行開始時(3月1日)に政治の世界や金融市場に起きた出来事に注目しておく事も重要だ。ウクライナをめぐる米国とロシアの地政学的緊張がこの当時に始まったことを私達は知っている。また、Tノート(米10年債)、原油、そして銀がそこから3営業日の内にトップアウトしたことも知っている。Tノートは当時の高値に挑戦しているところだ。そして銀はその逆を行っているように見える。