5月12日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
“ 見知らぬ街に暮らし始めたばかりの時や、新たな恋が始まったばかりの時、誰もがみな、最初の何日間かは偉大な探検家になる ”
ー ミニョン・マクラフリン(www.brainyquote.comより)
恋の時間は終わった。これはちょうど天王星・冥王星スクエア(予想外のショック)と魚座の海王星(私はいったい何を考えていたんだ?)のコンビネーションがもたらすフィーリングに似ている。
先週を通して、私はドイツのカッセルで一人の偉大な人物の葬儀に参列した。彼は、代々銀行や主要な国際的企業の幹部、芸術家、映画制作者等を輩出し、一族の子供達は皆が(他の物事と共に)世界の時事問題を研究する国際学術団体に参加するという、印象深い家系の出だった。米国式の言い方をするなら “Right up my alley”、つまりそういった道は私にとっての得意分野だ。ただひとつ、道が袋小路かもしれないことを除いては…。それは私にとって、予期せぬ天王星的な揺り覚まし効果で一杯の道だった。私はヨーロッパが米国を愛していると思っていた。ヨーロッパはバラク・オバマを愛していると思っていた。
私はその時、自分にとっては神のような存在だった人の非常に心打たれる葬儀の後で、著名かつ知的なヨーロッパ人達による200名を越す会合に出席していた。私は銀行の幹部達と議論を始め、それはやがて、一人の著名な国際学会の研究者との活発な討論となっていった。それは次のようなものであった。