2014.05.28

5月26日付 メリマンコラム  《長期見通し》 その1

“退役軍人病院の対応はあまりにも間違っている…… 身を捧げて私達の祖国のために働いた人々に対し、もし私達が真に敬意を捧げたいと思うなら、私達は彼らをオバマケアから除外するべきなのだ。ちょうど私達の代表たる議員達が彼ら自身とその家族に対して行ったように。”

ー 医学博士リック・パーキンソン, ユタ州プロヴォ在住
ウォールストリートジャーナル紙 2014年5月23日 読者欄より

ではもう少しだけ、カーディナル・グランドクロスの影響範囲内で起きた最近の火星逆行について、近付いてきた米国の戦没者追悼記念日の休日に鑑みつつ、この惑星シグナルが世界と米国の地政学的未来についてどんな前兆となるかを考えてみよう。

地政学的な前線地帯において、火星逆行は爆発的な事象を生んだ。火星が逆行に転じたその日、ウクライナで軍事衝突が勃発し、軍隊をウクライナ国境に配備したロシアによるクリミア併合に繋がった。そしてそれはロシアと米国間のあらなた冷戦の始まりとなった。

先週のコラムで中国の読者からのメールを紹介したが、彼はこう書いてきた。“米国の外交政策は……… 中国をますます強力にロシアとの同盟関係に追い立てていくのです(たとえ最初の内は渋々ながらだったとしても、です)。中国とロシアの二国は、お互いを補い合って余りあるほどです。ロシアは天然資源と軍事テクノロジーを持っています。そして中国には大きな市場と経済力があ るのです。両国が結束した同盟の力は非常に強大であり、米国にとっては扱うことが厳しくなるでしょう。中国という後ろ盾を持ったロシアにとって、米国がど んな経済制裁を仕掛けようと、怖ろしくも何ともないのです。そして中国は天然ガス、石油、ミサイル防御システム、それに加えて最も先進的な戦闘機を獲得し て………” 

(特に米国の)皆さんがこのような話ついて最初に目にしたのはこのコラムだった。そして現在、火星が先週順行に転じた後、ロシアと中国は天然ガスに関する4000億ドルの重要な取引に合意した。5月22日付けのウォールストリートジャーナル紙によれば、この契約は “………西側諸国からの制裁に直面しているプーチンの立場を有利にするものだ。” つまり中国やロシアにとって、米国からの制裁を怖れる必要など全くもって無いに等しいということになる ー それが軍事的であろうと経済的であろうとだ。