【お知らせ】6月2~6日に開催されるMMTA(メリマン・マーケット・タイミング・アカデミー)のため、次週のコラムはお休みです。次回の掲載は6月16日分になります。
6月2日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
先週、世界の大半の株式市場で高値を指向。(S&P500のように)幾つかの銘柄では史上最高値を更新。しかし他の市場では(NYダウのように)引け値ベースでの最高値更新(つまり市場最高値は未更新)に留まった。
欧州では、史上最高値を更新したDAX(独)が目下10,000ポイント台を試しにかかっている。SMI(スイス)も上昇。2007年12月以来の高値水準にまで反騰している。しかしながら、AEX(蘭)とFTSE(英)の両市場は、数週間前に示現した高値には僅かに及ばなかった。MICEX(露)は昨今の安値を底に、まだ戻り相場が続いている。とはいえ、昨年10月につけた高値レベルには未だはるかに及ばない。
アジア及び環太平洋市場で新高値を更新した(株式)相場はなかった。ただし、SENSEX(インド)はいまや(天井から)崩落寸前である。一方、日経平均株価は“ギャップアップ”の週、即ちマドを明けて上昇する運びとなった。これは目先の相場が高値を指向する事を示唆している。
米衆市場では、S&P500が史上最高値を更新。しかしNYダウはここ数日の高値を更新したものの史上最高値更新とまでは行かなかった。これは異市場間弱気ダイバージェンス。もしそうであれば、相場は今週以降下げとなるだろう。南米市場では、メルバル(アルゼンチン)が爆騰して史上最高値を再更新。しかしボベスパ(ブラジル)高値を更新する事なく保合い下放れ。これらのダイバージェンス、ならびにダイバージェンス予備軍は依然として天王星・冥王星ワクシングスクエアが依然として影響を与えている不確実性を反映している。この不確実性はここから約2週間、水星逆行と海王星逆行が始まる時間帯(6月9日と11日)にかけて増加していく可能性が高い。
株式市場が軒並み高値を指向していた先週、貴金属市場は驚くほどに安かった。(安全資産の代表格として)米国金利は先週一週間を通して大きく低下(米国債価格は上昇)し、ここ数カ月における最低水準に達していたにもかかわらず、金と銀は売り込まれた。これまで、金利の上昇は金や銀の上昇を促進させる要因と捉えられていた。ところが実際の金銀相場は、両市場ともここ数カ月における最低水準にまで落ち込んだ。これについては約2週間前に書き上げたMMAシルバー特別レポートの中でも議論したように【註:MMAサイクルズレポート及びMMAゴールドレポート購読者には配布済み】、これは全て火星の順行との関連性によるものだと考えられる。
他の市場では、NY原油市場が105超えへの挑戦から戻りいっぱい反落。相場は104.50で上げ止まり、その後週の引けにかけて102.71まで落ちた。この下げはもう一度戻っていく筈だ。海王星が逆行に転じる6月11日に注目が集まる【註:海王星は原油の支配星でもある】。また、先週も週半ば潜在的なボトムが示現する前に、欧州通貨は軒並みサイクル内安値を更新した。