6月2日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その1
実際の火星逆行は5月21日に終わったが、金融市場と地政学的領域への影響はいまだに続いており―火星が現在の順行運動の途上で天王星・冥王星スクエアへのアスペクト形成を終えるまで(6月14~25日)継続する可能性がある。この期間は非常に興味深い時間帯となるはずだ。4月下旬のカーディナル・グランドクロスで生起した懸念の多くが再び同じような形で戻って来るからだ。
だが、まず投資家とトレーダーは、水星逆行(日本時間6月7日からスタート)と海王星逆行(日本時間6月10日からスタート)という2つの逆行に対処しなければならないだろう。水星は情報とコミュニケーションを支配する。海王星は不明瞭なもの、見えないもの―例えば、おそらくは本当に起きている事をねじ曲げたり隠したりしようと企てる “隠された意図” の内に潜む物事を支配する。これは、政治的欺瞞や敵方の評判を落とす目的、あるいは単に他者に対する不当な優位性を獲得するためにばらまかれる虚偽の言説が目立つ時期を示すのかもしれない。特に金融市場においてはその可能性が高い。