6月2日付 メリマンコラム 《長期見通し》 その1
“…しかし、流れの中で重要な点はまた、おそらく市場が金融政策に誘惑され続けてきて、今なおそれに異議を申し立てることには気が進まないように見えることだ。この誘惑がどの程度続くのかはわからないが、この密通関係には永遠の愛というよりむしろ、はかない情欲といった趣きがある”。
― モルガン・スタンレー・リサーチ( 2014年5月28日付)より
誘惑(Seduction)、刹那(Ephemeral)―。海王星のための言葉として、これほど完璧な言葉があるだろうか。更にこれに密通(liaison)と愛(love)も加わる。これはアストロロジャーが金星に関連付ける特質だ。そして、これらの惑星力学が6月に発効するというのが最も興味深い。それに加えて、金利が永遠に低いままでいるという事に関し、いわゆる “ニュー・ノーマル” と呼ばれながらすでに “オールド・ノーマル” と化している概念を、もしかすると ― 単に可能性としてだが― 投資家達があまりにも満足しきって受け入れ過ぎているのではないかという見方の何とリアリティのあることか。とはいえ、私はモルガン・スタンレー・バーニーの分析を気に入っているし、彼らの(あるいは他の大手の)調査が現在表舞台で脚光を浴びている宇宙の原動力への私達の理解とぴたり一致する時、最も興味をそそられるのだ。