6月16日付 メリマンコラム 《回顧と展望》
前回のコラムから2週間が経ち、世界の多くの株式市場は6月9日〜10日にサイクル新高値に(そして史上最高値にさえ)舞い昇った。そしてその後、先週残りの日々の殆どで急落した。これは興味深いことだった。何故なら6月10日〜11日はMMAの★★★クラスの重要変化日で、私達が天井を予測した(そして現在もそう予測している)日だったからだ。現在、私達はその予測が有効で、実際にかなりの下落が起きるかどうか、成り行きを見ているところだ。私達は前に肩透かしを食わされている。そして現在は水星が逆行中だ。このトリックスター(水星)の後退中は、騙しもよく起きる。
金、銀、そして原油もまた先週は小気味よく反騰したが、これはヘリオ射手座ファクター(6月9〜21日)に予測された動きだった。原油では、反騰は2013年6月以来の高値水準である106ドルを越えるものとなった。
しかしながら、上で指摘したように、現在水星が逆行している(日本時間6月7日~7月1日)。この期間はしばしばダマシがよく起きる事で悪名高いく、情報過多になりやすく、その内容は投資家にとって、しばしば矛盾をはらんでいる。テクニカルな支持帯や抵抗帯も今は通常よりアテにならず、サイクル・パターンにしても基準に合致しない奇妙な動きをしがちだ。
個人レベルで言えば、今はあなたが発信するメッセージの正確さをチェックし、なおかつ他の人々からあなたに伝えられる情報の正しさをも確認すべき時だ。2週間前に述べたように、“事実とはかけ離れた噂には要注意だ。意図的に不正確または判断を誤らせるような情報のやり取りにも注意すべきだし、重要な情報が欠けていたり、もし事前に知ってさえいれば全く異なる決断をしていただろう事柄の露見にさえも気を付けておくべきだ。”
この言葉は、過去2週間の内に米国とタリバンの間で行われた驚愕の “戦争捕虜” 交換取引にまつわる問題でホワイトハウスが直面した現実と、確かに合致している。オバマ氏は、一つミスを犯しては続々とスキャンダルに見舞われ、そこから逃れ引きこもり続けているように見えるが、これは現在の彼のように、自分の出生図に運行中の海王星タイプのエネルギーを受けている場合、典型的に見られる例だ(出生図の月と冥王星に運行中の海王星がスクエアとオポジションを形成するケースの詳細は拙著『フォーキャスト2014』を参照して頂きたい)。今や彼について “ 悪魔なのか?それとも単なる馬鹿なのか?”と問うような番組をYouTubeで目にする時、そんな経験をしている人物に対して思わず同情しそうになるだろう。
水星と海王星はどちらも逆行している。この2惑星は共に強調されている。とりわけ海王星に悩まされている場合はその影響が強い。特にあなたの行動が一貫性を欠いているなら……大変だ。