6月30日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
現行の水星逆行は7月1日に順行に戻ろうとしている。これまでの水星逆行期と同様に、今回も実際難物であった。まさかこんな事になろうかとは全く思いもしなかったであろう。自分の存在に気がつかずに、やおら突然目の前に一瞬、ロードランナー*が前を横切るだなんて。あなたは目をしばたたかせて(ただしずっとではなく)、何かこのように考えるのではないだろうか“こいつは何処から来やがった?”“いったい何が起こっているんだ?”あるいは“おいおい、次は何が起こるんだ?”と。勿論、米国政府もこの3週間翻弄されまくった。そしてまさにそれは金融市場におけるダイバージェンス(逆行)の世界でも同じであった。
欧州株式市場は先週一週間を通して軒並み下落。DAX(独)とAEX(蘭)は20日にサイクル内の高値を更新後の下げであった。SMI(スイス)は6月11日(★★★重要変化日のエリア内)につけた数年ぶりの高値示現後の下げ。この間FTSE(英)は5月15日にトップアウトしている。従って欧州市場間で異市場間弱気ダイバージェンスが形成されている。
【註】ロードランナー…米国の野鳥の名前(日本語名:ミチバシリ)。昔、これをモデルにした車より早い鳥が出てくるアニメがあった(http://youtu.be/KJJW7EF5aVk)ので、これを想定してこの文が書かれている可能性があるが、実際のミチバシリも米国の道路を40キロ近くのスピードで走るのだとか(http://youtu.be/Ru96F6yUn3s)。