6月30日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
しかしながら、先週の極東市場の多くでは上記のお話と内容が異なった。中国の2つの市場、即ち上海総合指数とハンセン指数は6月20日にボトムを形成。先週は一週間を通して軒並み反騰した。オールオーディナリー指数も先週末に向けて反騰。シンセックス市場(インド)は6月11日(この時間帯もMMAレポートでは★★★重要変化日のエリア)にトップアウトして、その後6月23日にかけて急落するも、そこから先は保合い相場になっている。その一方で、先週の日経平均株価は欧州株式市場と同じような動き。サイクル的にはメジャーサイクル(MC)の天井を23日に形成した後は、週を通して売られた。
米衆市場はどうか。S&P500先物は24日に史上最高値を更新。この間NASDAQ市場は同じ日に2000年以来となる4400台をタッチした(その後27日にも再テスト)。NYダウもこの日に史上最高値にチャレンジ。しかし価格は僅か9ポイント届かず。その後、3市場はNASDAQを除いた2市場が26日に向けて売り込まれ、安値引けとなった。ただ米国株式は(ダウとS&P、NASDAQ間の)異市場間弱気ダイバージェンスには発展していない。
ただ、水星逆行下でのこれら異市場間弱気ダイバージェンスの兆候に何か意味があるのだろうか? 誰も皆、確実に知っている。この期間中はチャートやテクニカルの指標がアテにならないという事を。(これらの分析から)確実性を見出すにはあと2週間くらい―ちょうどその頃、7月20~21日(日本時間では21~22日)天王星と土星の方向が変わる―を要する。これらの(地球から見た上での見せかけの)方向転換は水星逆行よりも強力(そして危険)でさえある。
先週株式市場の多くが下げていった中、金と銀は前週からの上げをほとんど維持した。その一方で、原油相場は前週で得た上昇幅のかなりの部分が失われた。ところで、ロードランナーは今週どの道へとそれるのであろうか? 米国は今週ホリデーウィーク。市場も7月4日の独立記念日の祝日に伴い休場となる。