2014.07.19

7月14日付 メリマンコラム ≪ 短期見通し≫ その2
こうした心理的変化に沿って、特に土星と天王星が共に滞留から方向を転じる7月20日〜22日とその前後1〜2週間は、多くの金融市場のトレンドに転換が起きそうだ。この時土星は逆行を終えて順行に転じ、一方の天王星は順行を終えて逆行を開始する。これはこの2惑星が持つ原理を、多分ドラマチックに強調するだろう。土星は支持帯や抵抗帯のような、“限界” を象徴する。
天王星は “突破”を象徴する。天王星はどんな限界も尊重したりはしない。ワイルドで、急進的で、独自性を持ち、多くの場合、集合体の心理にショックやパニックを引き起こし、そして(または)世界が立ち向かうべき新たな状況の爆発的展開と同期する。天王星・冥王星スクエアの3年間にわたるトランシットが現在進行中であることを考慮すれば、まるで世界がすでに立ち向かっている問題などまだまだ足りないとでもいうようだ。さぁ、またもう一つの宇宙嵐がやって来る。
土星が大地を象徴し、天王星が強風を象徴することから、この期間は大自然の猛威が表舞台に立つかもしれない。例えば竜巻、ハリケーン、地震などだ。 また金融市場においても、地震に似たようなことが起きる可能性がある。もし皆さんが嵐をお好きなら、この期間は非常にエキサイティングな時間帯となるかもしれない。重要な変化や新しい大胆なアイデアがその後に続くからだ。 
2008年秋〜2009年初頭に金融メルトダウンが起き、FRBが新たな金融緩和策を開始した時を覚えておられるだろうか? あれは土星・天王星のコンビネーション(オポジション)の下で起きたことだった。それは確かに大胆な政策であり、その時から5年間にわたってこの政策が世界の金融システムを崩壊から救ってきた。 
そして今、その政策は終わりを告げようとしている。おそらくこうした大胆な政策には然るべき結果が待っており、それを見るのはまだこれからだろう。ひょっとすると、銀行や世界のリーダー達の手によって、新しく大胆な行動がまさに開始されようとしているのかもしれない。