7月21日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
私達はマーケット・タイマーだと言った。そうだ。それが私達の仕事であり、私達のクライエントが講読版を申し込む理由だ。彼らはマーケット・タイミングが提供する優位性、殆どのテクニカルやファンダメンタルのアナリストが使うツールには無い優位性を求めている。こうしたアナリスト達は、どの価格帯が妥当か(手頃かまたは高すぎるか)を提示することが出来る。また需給の比率がどうなっていて、将来の高値または安値の兆候を示しているかどうかを告げることは出来る ― UFO(Unexpected Fundamental Occurrences/ファンダメンタル上の予期せぬ出来事)が無いという仮定の上でだが。
しかしながら、彼らは市場が “いつ” シフトしたかを、リバーサルが優に始まってからでないと告げることが出来ない。だがそれはトレーダーが他の多くの人々に先駆けて必要とする情報だ。たった一つ、“群衆に先駆ける” 方法があるとすれば、それは高頻度取引、またはいわゆる “ダークプール取引” を使うことだ。だがこういったタイプの “最先端” のトレーダーは、無数の株式の動きからほんの僅かな金額をすくい取ること以外に興味は無い。それは私達の市場ではない。おそらく、このコラムを読んでおられる皆さんもまた、そういった市場の参加者ではないだろう。もし参加者であるなら、マーケットタイミングは重要ではない。少額をめぐって先頭を走り、利益を素早く積み上げることこそが重要なのだ。
だがそれは、倫理、誠実さ、そして名誉に関わる議論という、*山羊座に太陽と火星を持つ者を相手にしては足を踏み入れたくない領域へと人を導く。その領域で自分の側に勝ち目は無いからだ。人は常に、自分の方がモラルは上だとまず先に主張することで争い始める。そしてそれは上手く行く ー 少なくとも自分がベッドから転がり落ちるまでは。だがその後は、では誰と、何故ベッドを共にしていたのか?という議論に導かれるかもしれない。これは誰しも金星と木星を蠍座に持つ人間を相手にして直面したいとは思わない状況だ。少なくとも頭のコチコチな超保守主義者でもない限りは。いやもしあなたがそのタイプなら、相手が誰であれ、何故どうして、何処の誰とベッドを共にしたのかを知りたがるだろうから。