2014.07.29

【お知らせ】今週、MMAサイクルズレポートの翻訳作業のため無料コラムの掲載は昨日と今日の《短期見通し》のみとさせて頂きます。ご了承下さい。

7月28日付 メリマンコラム  《短期見通し》その2

そして、この問題の原因(即ち法人税が高すぎるという事と高すぎるが故に世界市場における米国企業の競争力を低下させているという事)を認識し、税法を修正する(即ち世界最高水準の税率を引き下げて、他国の企業も米国に法人を設立してもらって法人税を払ってもらう)代わりに、ホワイトハウスは今後この課税逃れをどう回避させていくかを検討していく中で、高い税金を回避したい米国企業は“愛国的”ではないとした。

米国内においては、(一周回って)問題を再構成し、全く解決が見られない問題に修正を加える事によって、実際の問題に対処する事に失敗してしまうような決定事項に対し、我々は意見してきた。それは“あべこべででたらめ(ass backwards)”と呼ばれる。来るべき金星・冥王星オポジションの影響下、この米国の法人税問題に対処するために、米政府のする“あべこべででたらめ”な努力について、頻繁に耳にするかもしれない。

来るべき金星・冥王星オポジションの影響下、この米国の法人税問題に対処するために、米政府のする“あべこべででたらめ”な努力について、頻繁に耳にするかもしれない。経済学の基礎の基礎ではこうだ。即ち、税率を高くするよりも低くしたほうが、税金が安い分、企業が雇用を創出し、それによって企業が活性化することによって、(所得税や法人税などで)結果的に税収は上がる。逆に高い税率はその国の企業を衰退させる。何故なら企業収益が税金によってワリを喰うため、結果的に税金を払ってくれる人々を雇用する機会も減ってしまうからだ。

金融市場の分野において、今週の金星・冥王星オポジション(180度)と金星・天王星スクエア(90度)は、突然の相場反転と関連性が高い。例えば、株式市場ではまさに先週末に急落した。従ってこの期間中に形成された安値から、相場は行って来いでたちまち戻すかも知れない。だが、果たしてその戻りでまた史上最高値を更新するのだろうか?更新できなかった場合、テクニカル分析からみた相場の光景は暗い。

あたかも、1987年の夏の急落の時の様に。