8月4日付 メリマンコラム 《短期見通し》
先週のコラムで次の通り述べた“今週(7月28日の週)は金星トランスレーション、即ち運行中の天王星・冥王星スクエアと同じく運行中の金星とT字スクエア(90度)が始まる時間帯でもある。このT字スクエアが効力を持つのは7月28~31日である(日本時間では金星が天王星と90度になるのは8月1日)。金星は、株式や通貨のような価値ある物を支配する。このT字スクエアの第一段階は現在山羊座に位置する冥王星とのオポジション(180度)。これは7月28日(月曜日)に形成される。この天体位相は債務や税金と関連する”。
そして先週はこの記述に非常によく沿った展開となり、株式市場の下落要因となった問題とも合致していた。
木曜(31日)にはアルゼンチンが(意図的に)償還日を迎えた負債(国債)の債務不履行に陥った。天王星(パニック、突然の蜂起、ヒステリー、支持帯を破る暴落)の得意分野であるパニックが起き、それは政治リーダー達の鉄面皮な責任のなすり合いによってエスカレートしていった。おっと、責任のなすり合いはなにも先週のアルゼンチンに限ったことではなかったし、現在も続行中だ。 ロシア、ヨーロッパ、そして米国の指導者達も、互いに非難し合うことにかけては絶好調で、彼らに対立する政党の面々もまたご同様だった。金曜にはその声高さも居丈高な調子も特に激しいものとなったが、この日は火星(敵対、攻撃)が木星(誇張、空威張り)にスクエアを形成する日であった。
何か大々的な事が約束(あるいは主張)され、そして世界の幾人かの指導者達はその言葉を実行したわけだが、その内容は今までのところ、問われるべき現実(火星/木星):「彼らはいったいどんな世界に住んでいるのか?」とはかけ離れている。それはまるで、「私は有罪だ。だがそうなったのはお前のせいだ。だから、打撃を受けるのはお前の方だ。」とでも言っているようだ。
さて、今週は興味深いアスペクトが2つ起きる。8月7日木曜、火星が海王星に対して調和的なトラインを形成、その後8日金曜(日本時間では9日)にもう1つ、太陽が天王星に同じく調和的なトラインを形成するのだ。これはなかなか良好かつ建設的に見える。おそらく、米国議会と大統領が共に夏季休暇に入るからだろう。 しかしながら、週の終わり8月9日には太陽が土星にスクエアとなる。経済、IRS関連、そして政府によるスパイ問題に関わる新たな懸念が予測される。