*今週はMMAサイクルズレポートの編集、来週末の勉強会の準備、更に本日のラジオ日経「マーケットトレンド」の出演準備のため《短期見通し》のみの掲載とさせていただきます。なお、メリマン氏も学会準備のため今週のコラムは《短期見通し》と《回顧と展望》のみとなっています。本文中では触れられていませんでしたが、MMA週間レポートでは「発行が遅れる可能性がある」となっているので、ひょっとするとこのコラムも遅れるか、お休みになるかもしれません。
9月19日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
しかしながら、一方で冥王星は債務、財政赤字、債務不履行…、そして税金を支配する惑星としても知られている。先週行われたFOMCでは米国経済の成長が著しい事を示唆しているように見えた。しかし、FRBはまだ“通常の”金利に戻したくはないようであった。それはまるで2008~2015年のカーディナルクライマックスのもとでは“通常(normal)”な状態などありえないという事を彼ら(あるいはそれ以外に誰かが)正しく理解しているかのようであった。にもかかわらず、FOMCでは見通しの中に“通常”という言葉を用いたのだ―期限を切る事もなく。そこでは2017年ごろには“通常”な状態に戻るという漠然とした言及があった。そこで私はあえて言いたい。(通常な状態には)2020~2022年まで戻らないが、異常な期間のピークはいったん2015年3月には終わるであろうと。私自身、11月から来年3月にかけて何が起こるか心配している。何故ならそこでは(都合7回起こった)天王星・冥王星スクエアの最後の2回があるからだ9月から12月にかけて冥王星と天王星が運行方向を変えてもお互いにスクエアの関係を崩す事はない【註:9月23日に冥王星が11月16日に天王星が順行になる】。
カーディナルクライマックスがもたらした試練の7年間に、今では誰もが麻痺しているという確信が私にはある。しかしながら(カーディナルクライマックスに比べれば)いささか軽めではあるが9月25日(日本時間26日)に天体イベントがある。それは木星(獅子座)と天王星(牡羊座)のトラインである。更に同時間帯に射手座には火星が存在し、3惑星は広義のグランドトラインにもなる。これは大歓迎なアスペクトだ。トラインという天体位相は、通常は歓迎される。何故なら、多くの場合、報酬をもたらすからだ。最近の顕著な例として株式や米ドルがこれにあたる。まさにこの状況はより際立っていく可能性がある。何故なら火星は木星が支配する射手座に10月26日まで入居しているからだ。これは株価(と個人の純資産)に推進力を与える。新高値更新が続くかも知れない。
今週はまだ木星・天王星トラインの影響下にある。この天体位相は根拠なき熱狂(irrational exuberance:96年に当時のFRB議長アラン・グリースパンの発した言葉)の原動力を有している。また同様に反転の引き金になる可能性をも有しているのだ。
天王星は間もなく反転に作用しよう。あるいは上値抵抗線(もしくは下値支持線)を軒並み打ち破るような動きを今まさに見せるかも知れない。天王星は、下値支持線か上値抵抗線のどちらかがお嫌いなようなのだ。境界という境界を軒並みないがしろにし、その上で前人未到の領域まで進んでいくのがお好みである。更に火星の射手座入居期間中はこれが推進されるかも知れない。しかし、もし逆に相場が反転に向かった場合、射手座の火星はこの流れにも手を貸すだろう。何故なら、この時の相場は予想も出来なかったような力が働いて反転するだろうからだ。依然も当コラムで述べたように、現在は大儲けか大損のどちらかになる局面である。我々にとってみれば、良好な場面が始まったばかりであるといえよう。最後までドライブをお楽しみ戴きたい。