*今週は《短期見通し》のみの掲載となります。
10月6日付 メリマンコラム 《短期見通し》 その2
それでも投資家やトレーダーを混乱させるにはまだ足りないと言わんばかりに、水星は10月4~25日まで逆行する(日本時間5~26日)。矛盾したメッセージが世界の政治、経済、双方の指導者達から発信されそうだ。そんな訳で、市場は一方向に向かって進み出したかと思うと1~4日後に突如として反転するような動きになりがちだ。
それでもまだ不十分というのであれば、10月8~11日の金星・天王星・冥王星のT字スクエアも加えようか【註:金星は日本時間9日に冥王星と180度、11日に天王星と90度】。つまり今週我々は、水星逆行の下で、太陽と金星という2つ天体がそれぞれ天王星・冥王星スクエアとトランスレーションの状態になる現場に出くわすという事になる。ここで言える事は、急激な相場の上下動や突然の驚くべき発表、これに伴う多くの金融市場での大掛かりな反転場面の出現に注意せよという事である。そして、その中で最も注目に値すべきは米国債や通貨のような金利に関連する市場かもしれない。また、これらの銘柄の支配星は金星なので、穀物相場も銅や砂糖と同じく、この天体位相の影響を受ける可能性がある。
ただ、これらの天体位相の要因を除いても、今週はワイルドな1週間になりそうな気配だ。巷では正気と合理性が不足しがちとなるだろう。これらは集合体のヒステリー症状をもたらすシグナルだ。また地震、激しい嵐、テロ行為、コンピュータ・ハッキング、誤動作や機能不全、そしてサイバー空間の狂気をも指し示すシグナルになる。安全機能を使いこなし、インターネットにログインする時はことに気を付けることだ。彼らはそこいら中に存在し、そしてあなたを探している。時には “動く標的” であった方が、無防備(sitting duck/座り込んだアヒル)であるより、無能力(lame duck/歩けないアヒル)であるよりマシなこともあるのだ。今回の月食のT字スクエアは、米国始原図の中の太陽・土星スクエアと重なる。また、プーチン露大統領の出生図が持つ太陽・天王星スクエアにも重なってくる。いったい誰がアヒルで誰が標的なのかは私にはわからないが、一方を攻撃するような行動を取る前に、もし二人の指導者が互いに話し合うことが出来たなら、それが一番ではあるのだが。