2014.10.27

10月27日付 メリマンコラム  《回顧と展望》

世界の殆どの株式市場では10月15日~16日の安値が維持された。以前述べたように、この安値は今週終わりを告げる現行水星逆行サイクルの中間点で示現したものだ。

今回の水星逆行の時間帯(10月4日〜25日)では、多くの金融市場が荒れ模様となり、そしてまさにそのど真ん中の時点で印象的な反転が起きた。たった1週間前、安値に向かって株価が崩壊した時は、多くのアナリスト達が新しい弱気相場の始まりだと確信した。そして先週になると、その同じアナリスト達が、新たな強気相場が戻ってきたか、実は依然として続いていたのだと確信していた。こうした立場の揺れ動きは水星逆行時の典型だ。来週になって再び意見が変わったとしても驚くにはあたらない。水星は逆行運動を終えるかもしれないが、通常のスピードに戻るまでにはまだあと1週間ほどかかるだろう。

【註:順行→逆行→順行のプロセスを細かく書くと、順行速度が低下し、静止状態になり逆行開始。その後逆行中間点を境に速度が低下しはじめ、再度静止状態になって再び順行になる。日本時間26日に水星は静止状態から順行に戻ったが、まだ通常の順行速度には戻っていないので、通常の順行速度に戻るまでは水星逆行時の相場に準じた動きが出る可能性に注意せよという事を、上の文章では述べている】

先週、世界の株式市場がリバウンドするにつれて、貴金属と通貨は後退し始めた。だが水星が逆行を開始した10月初めに各市場がつけた安値はまだ維持されている。その一方で、原油は3年ぶりの安値水準である80.00を維持するのに苦闘し続けている。