2014.10.29

10月27日付 メリマンコラム  《短期および長期見通し》 その2

 水星、天王星、そして風のサインは「思考力」を統轄している。水星よりも1オクターブ高い存在である天王星は、非常に才能豊かで才気渙発な精神に関連するものの、それは必ずしも合理的、あるいは実際的な思考力とは言えない。アイデアは何処からともなく降って湧く。他者の目からは真に独創的で革新的に見えるかもしれないし、はたまた完全に非実用的で奇妙にさえ見える可能性もある。もし彼らが仕事をすれば、その起案者としての彼らは天才だ。だがもし失敗すれば、当人には「精神が錯乱している」とか、「無能だ」とか、いやもっと酷いレッテルが貼られるかもしれない。彼/彼女は自分の思弁的な思考において、あまりにも “ハメを外して” いるのだ。人々は彼らのアイデアを “クレイジー” だとして撥ねつける。だがもし抑制することなく野放しにするなら、その次に起きるのはもっとクレイジーでハメが外れ、危険でさえあるような物事だ。

 私がこの話を持ち出したのは、来年の水星逆行が風のサイン内で起こるためだというばかりではない。時を同じくして山羊座入りした火星が、牡羊座への旅を開始する時間帯に入ろうとしているからだ。これら2つのサインには現在冥王星と天王星がおり、カーディナル・スクエアを形成している。この火星による冥王星・天王星コンジャンクションの旅程は、2014年11月11日〜2015年3月11日となる。

 これが非常に意義深いのは、12月15日と2015年3月16~17日に起きる、強力な天王星・冥王星ワクシングスクエアの正確な形成と同期するからだ。もうおわかりのように、これは水星逆行の風-風-風という順行-逆行-順行のサイクル、そして1月21日からの太陽の水瓶座(風のサイン)入りとも重複している。