【お知らせ】『フォーキャスト2015』執筆のため今後3週間、当コラムは通常より簡略版でお送りしたい。7年に及ぶカーディナルクライマックスが来年最終回を迎えるにあたって、また来年も大変忙しい年となりそうだ。
【編集部註】今回のコラムは《回顧と展望》のみの記述でした。
11月17日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その1
ジオコスミック研究から想定される前週のボラタイルな相場の動きは先週の世界の株式市場にはなかった。だからと言って,先週の火星トランスレーション(日本時間11月12~13日の火星が天王星・冥王星スクエアをなぞる現象)のような強力な天体位相ラインナップ人間が営むそれ以外の活動領域に爆発をもたらさなかったというわけではない。この天体位相はとりわけ米国内では爆発をもたらした。それは幾つかの問題において(国民)感情を沸騰、炎上させた。
最初の炎上は移民問題。オバマ大統領は(議会の承認なしに行使できる)移民制度改革の大統領命令を準備中であるという事。大統領命令そのものには十分人道的な響きがある。例えば密入国した人々の強制送還は家族を引き離す不幸を生み出すので止めるなど。しかしそれと同じくらい重要な問題は、大統領が議会の承認無しにこれを強引に進めようとしていること。今回、この問題について大統領にそれだけの法的権限があるかは甚だ疑問視されている。これまでのところ全く合意に達しているとはいえない議会の対応が注目される。移民制度改革を巡る戦いにとってこのセットアップは非常に重要な問題といえる。そして、土星は2014年12月23日(日本時間24日)から3年間、射手座に入居する準備段階に入っている点に注意したい。
射手座は移民など異物(foreign matters)を支配する。更に加えて、(射手座の支配星である)木星が2015年8月3日と2016年3月26日に土星と困難なスクエアを形成する【註:正確なスクエアは都合3回あり、もうひとつは16年5月26日である】。
土星(の影響下で)は物事を進める上で時間と忍耐が求められる。大統領の気持ちもわかるが(上記の天体位相を踏まえた上で)大統領命令は道理に合わない。恐らく辛抱に辛抱を重ねた結果、時間がなくなったと思っているのではないだろうか。