1月12日付 メリマンコラム 《回顧と展望》 その2
では、これらの爆発的なシグナルに近接した先週、何が起きたろう? 1月7日水曜、風刺雑誌「シャルリー・エブド」へのテロリスト攻撃がパリ市中を震撼させた。編集長を含む12人が殺された。これを一部の出版媒体は、2001年9月11日に起きたニューヨークのワールドトレードセンター攻撃のヨーロッパ版になぞらえた。また別のイタリアの媒体はこれを “ヨーロッパの心臓部への襲撃” と呼んだ。ロンドンのザ・ガーディアン紙は、この悲劇的な事件を “民主主義に対する攻撃” だと言及した。そして金曜、パリでまた別の襲撃事件が起こり、新たに4人の犠牲者が出た。
ヨーロッパはこれらの事件で動揺している。それは9.11によってアメリカ中が動揺したのと非常によく似ている。私自身、9.11(2001年)の日、そしてまた2015年1月7日、それぞれの事件のちょうど数分前にヨーロッパに着くという特異な経験をしている。このような経験を言い表すたった一つの術があるとすれば、それはまるでトワイライト・ゾーンの中へと旅立つような感覚だと言えばいいだろうか。そうだ。それは私がこれまでカーディナル・クライマックスを例えるために何度となく使って来たイメージだ。外国に降り立った一人の米国人として、凄惨なテロリズムとそれに対する人々の反応を目の当たりにするというのは、超現実的な感覚だ。
この二つの事件について私が知りたいと思うのは、「米国においてこれらはどう受け取られるか?」だ。2001年当時、冥王星にオポジションを形成したのは土星であり、これは32~37年周期の土星・冥王星サイクルのピークだった。2015年1月は、土星による冥王星へのセミスクエア(45度)が始まるタイミングであり、これは2020年1月に終わる土星・冥王星サイクル最後の1/8局面だ。そしてまたこれは、2014年12月15日~2015年3月16日の、天王星・冥王星スクエア形成における最後の2回に挟まれた期間でもある。これほど強調された冥王星、それは人為的であろうと自然の猛威が原因であろうと、すなわち人命への脅威と相関する者なのだ。