2015.01.16

1月12日付 メリマンコラム  《短期及び長期見通し》  その2

近付きつつある土星・海王星スクエアに対する火星のトランスレーションもまた非常に興味深い。まず、これはひょっとすると原油価格の崩壊と関連するかもしれない。何故なら海王星と木星は魚座と共に原油と相関性を持つからだ。またこれは、現実というものが集合体としての私達が考えていたものとは異なるという実感や認識と関わる可能性もある。もしかすると、テロリズムの危険はより重大さを増すのかもしれない。特に火星と土星がハードアスペクトを形成するケースではその可能性が高い(これは対立・対決の原型だ)。いやことによると、急激に膨らみつつある世界の負債がより重大さをもって捉えられ、債務を超えて好きなだけ消費出来るという神話が、実は困難な問題への拙い対処法だということが明らかになるのかもしれない。それは選挙に勝つには有効な物語だが、現実の問題を解決することはない。

だがこれらのアスペクトが展開するのと時を同じくして、もっと強力でさえある惑星サイクルが働いているのだ。 私達は今現在、多くの人々が自分自身の核をなしてきた信念・信条を試され、また心理面、物質面両方の安全感覚の拠り所としてきた基盤が崩壊への挑戦を受け、そしてある場合はひっくり返されるという、特異な時を生きている。このところ出て来る殆どの経済データは非常に明るいものだ。それでも今日の世界において、人々は幸福感を抱くこともなければ安全と感じることもない。

マンデーン・アストロロジーの観点から見るなら、私はこの集合的不満足感を、土星・天王星・冥王星の全てが互いに形成するハードアスペクトを通して結び合っている事実と関連付けるだろう。私達は33カ月間続く天王星・冥王星スクエア(2012年6月?2015年3月)について長きにわたって論じてきた。しかしながら、2014年11月27日以降、2015年8月13日まで、土星は冥王星に対するセミスクエア(45度)の正確な形成へと向かいつつあり、そのオーブ圏内にある。そしてまた土星は2014年12月3日以降?2015年10月22日まで、天王星に対するセスクィクォードレート(135度)形成のオーブ圏内に入っている。したがって、2014年11月27日~2015年3月16日は、土星・天王星・冥王星の全てが互いにハードアスペクトを形成することになるのだ。これは稀な事象であり、経済または政治上の危機が世界の舞台に躍り出るジオコスミック・サインだ。