2015.02.09

2月9日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 

またである。まさに前回の水星が逆行したと去年10月半ばと同じだ。まさに水星逆行の中間点において、 “トリックスター”としての水星逆行は、相場を突然、正確には株式市場を反転させた。そこはまさに水星逆行(1月21日〜2月11日)の中間点付近であったのだ。実際、米国株式のPC(プライマリーサイクル:詳しくはMMAサイクルズレポートを参照の事)ボトムの形成とその後の反騰場面は2月2日(中間点である2月1日以降最初の営業日)に出現。前回の水星逆行(2014年10月4~25日)でも、相場はその中間点付近にあたる10月15日にボトムをつけ反転上昇。更にその前段回、数週間に及ぶチャートパターンも、今回の動きとよく似ている。

そして現在、我々はこのパターンが今後も続くか否かを注視していく必要がある。もし、この流れが続くなら、NYダウ及びその他世界の株式指数は数年ぶりの新高値、または史上新高値をつけに行くかもしれない。逆に続かなければ、今回の市場は厄介な状況を抱えつつ、2月22日〜3月17日というジオコスミック上、最も強烈な時間帯に向かいつつあるという事を意味している(長期見通しを参照の事)。

金融市場の中で、先週調子が良かったは株式だけではない。原油もまた良い動きを見せた。だが金、銀、ならびに対ドル通貨は6日(金曜日)に急落した。まさに木星は金が嫌いなのだ。何故ゼウス(木星)とアポロ(太陽)は仲良くなれないのか? という疑問に私は首をかしげるのだが、もう何十年も ― ひょっとすると何百年もの間 ― ずっとこんな調子だ。同じく6日にはジオコスミック的に一大イベントである太陽・木星オポジション(180度)が形成されたが、この天体位相が出現するまで、一部の通貨(例えばポンドなど)は弱気基調から新PCが始まりつつあるように見えた。これは今なお『フォーキャスト2015』で述べたシナリオによくフィットしている。