2015.02.11

2月2日付 メリマンコラム  《長期見通し》  その1

ソシエテ・ジェネラルの弱気で有名なストラテジスト、アルバート・エドワーズはこんな警鐘を鳴らしている。このところユーロ圏につきまとうデフレーションの脅威は米国より大きく、株式市場はまもなく “ 粉々に打ち砕かれ… 米国の足下に存在するデフレ断層線もまたユーロ圏に負けず劣らず不安定だ ”。

―マット・クリンチ 2015年2月5日 http://www.CNBC.com

少し先のことまで見通して言うなら、私達は3月5日±2週間という期間に備えたいと思う。この時期は今年一番の激烈さを示す時間帯となるだろう。何故なら、この時期には非常に多くのジオコスミック・サインが展開するからだ。2月22日~3月17日にかけては、7回目にして最後の天王星・冥王星ワクシングスクエアを含め、14ものアスペクトや惑星滞留が起きる。

以前から何度もこのコラムで述べているように、この33カ月にわたる天王星・冥王星スクエアは私達の人生において最も長く影響し、そしてまず間違いなく最も挑戦的なハードアスペクトだ。この最後のスクエア形成は、2012年6月以来のどの回にも勝るとも劣らない重要度を持ち始めている。この同じ23日間に、金星と火星が相互にコンジャンクション(0度)を形成、そして冥王星とスクエアを形成中の天王星ともコンジャンクション(0度)を形成していく。これは新たな情事の陶酔とも似通っている ―そして 一夜が明け、化粧や上辺の飾りを落とした相手の真の姿を目の当たりにした時、陶酔は突如として酷い体験へと変容する。

金融市場や世界の指導者達に熱狂することの無い私達にとって、これは何を意味するだろうか? 天王星が絡む時、何が起きるか確かな事は誰にもわからない。天王星は通常、サプライズを意味するからだ。時には (多くの場合)その結果が数週間、いや数カ月先まで見えない類いの決定が下される時期となる。また時には何かが起きるものの、それがどの程度重要な事かについては、後々になって物事の化粧が剥げ落ちるまで私達にはわからないこともある。