2015.09.28

本日はコラムの《短期見通し》のみを掲載します。

9月28日付 メリマンコラム  《短期見通し》その1

今回の水星逆行(9月17日~10月9日)のピークは、恐らく9月28日に出現するのではないだろうか。
我々のルールは以下の通りである:水星逆行開始日付近で最低でもメジャーサイクル(MC)レベルの天底をつけなかった如何なる相場も、逆行中間点で(天底をつけて)反転する傾向が有る。
NYダウ並びに通貨市場(ユーロドル)は逆行開始日である17日付近でMCの天井をつけたとみられるが、金銀相場はまだつけている様子がない。
しかし、水星逆行中間点付近にそうとうするこの時間帯は、(相場の節目として)強化される可能性が高い。その理由として挙げられるのが27日日曜夜(米国東部時間)に牡羊座-天秤座の初期度数で発生する強力な皆既月食(満月)の存在である。
数年前に行った研究発表の席で、太陽の天秤座入居中の新月もしくは満月発生時、実際に発生した“10月効果”による“大きな下げ場面”が如何なるものかを私は実証した。
月食とは即ち満月である。その月明かりが地球の影に隠れてしまう状態である。米国であれば日曜の夜、欧州ならば月曜の早朝に見る事ができる(日本時間では28日午前11時52分に満月が発生)。先述の10月ではないが、この時太陽は天秤座、月は牡羊座にあってオポジション(180度)の関係、即ち満月となる。ここでは平和と外交(天秤座)、戦闘と紛争の脅威(牡羊座)、これら二つのサインが結合していくように見える。
また、この日に米露首脳会談が行われるというのも興味深い。オバマもプーチンも共に牡羊座生まれである。傍目にはピースフルで快適に見えるかもしれない。その反面、行間を読む必要性、あるいは間もなく何が起こるかをつぶさに観察しておく必要があるかもしれない。結局の所、ここは“トリックスター”である水星逆行のピークでもあるのだと思う。