4月20日付 メリマンコラム 《短期見通しおよび長期見通し》 その4(完)
さて、2008~2024年の“山羊座の冥王星”時代における更にもう1つの重要なマイルストーン(milestone)が現在である。この運行の中間地点、即ち中つ国(middle kingdom)が現在。これは山羊座の冥王星入居期間中最強の時間帯と言える。我々はこの時代のとば口(冥王星山羊座入居当初)で誕生したテーマを軒並み把握している。― 即ち、債務危機、(中国のような)政府の腐敗、「アラブの春」につながった人権侵害とそれに伴う多数の指導者の失脚、東欧の国境変更、ISISの台頭、イラン経由の核拡散の脅威、そして、ZIRP。これらのテーマは冥王星の運行が(逆行の影響もあって)山羊座の15度前後で行きつ戻りつしながら2015年3月~2016年12月までその影響力を発揮するので、その最前線で非常にマッチしよう。しかしながら、まさに今現在がとりわけ影響力が強い。何故なら冥王星はまさに山羊座の中心部分で逆行に転じるからだ。
更にこの天体の影響は2016年9月前後3カ月の期間中も非常に強力になる。この時、冥王星は(2016年4月から9月の逆行の影響で)山羊座の15度付近に位置しているからだ。まさにこの時間帯は、ちょうど米国大統領選の真っ最中にあたる。それはプリティなものとはならないだろう(冥王星では殆どない)。しかし、変化(change)は生み出すのではないか。
とどのつまり、一体何が起こると言うのだろう?山羊座の冥王星の性質からすると、債務、中央銀行、税金、そして政府の腐敗と関連した主要な転換に新たに焦点が当てられる可能性が高まるだろう。冥王星は改革を要求する。その上でこれらの違反をつまびらかにするとともに、その後の重大な改革につなげる力(まあ、潜在的な対応ではあるが)を有している。
この山羊座の冥王星の期間はどんな場所であっても建設的な改革を望む人々の社会にとっては上げ潮の状態。それは恐らく“やりすぎの”厳粛さの時間帯となるかもしれないが、反面、ビジネス、銀行業務、そして政府の指導者の自己規律にとっての突破口につながる可能性がある。また、冥王星精神からすると、それは「チェンジ・オア・ダイ」のどちらかの時間帯といえる。
「パワー・トゥー・ザ・ピープル」のコンセプトは戻る直前である。
「チェンジ・オア・ダイ」…ロックグループ“パパ・ローチ”の同名曲とみられる
「パワー・トゥー・ザ・ピープル」…ジョン・レノンの同名曲とみられる