さても師走なり

去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの(虚子)と詠むには、いささか早いか。何かと忙しい。貧乏暇なしである。

仲見世の裏行く癖も十二月 桂郎。

十二月は陰暦で師走という。この言葉の由来には諸説ある。

昔は正月でも祖先に手を合わせる月であり、この時期には寺の坊さん(法師)達が各々の家を忙しく走り回った姿を見たからだと聞いた。

毎年、この時期になると世の中は気ぜわしくなる。

できれば、年末年始は何も考えずに過ごしたい。

ならば、今は忙しくしなければならないと考えるのだろうか。

ニュースでは、十月の有効求人倍率がまた下がったという。

景気が悪いと思う時には、悪い情報がよく目につく。

景気が上向くような話はとんと聞かない。

今度の選挙で、日本は良くなるだろうか。

米国大統領選挙の直前は景気のいい話も聞いたが、今は議会が対立しているという話だ。

今の日本でも、選挙後に党を超えた協力が見出せなければ、米国の二の舞になるかもしれない。

世間でも、政界でも、この師走はうんと頑張らないといけない。

さて、その師走の相場はどうか。

昨年は荒れた。東京金は、大つごもり直前まで下げた。悲しき哉、写真相場。NY金が悪ければ、東京金も悪い。

昨年のNY金は9月が天井、11月が二番天井。

今年も11月が二番天井だったかも知れない。

1,755㌦を超えれば、少しは流れが変わろうが、超えられなければ100㌦は落ちよう。

NYダウの形が悪いのだから仕方が無い。