イチビリやなぁ(日刊版06月17日付)

本来イチビリの語源は「市振る」。市場の活気と喧騒から来ている。今の相場はまさにイチビリ全開。

関西は猛暑。これから、ますます熱くなるようである。

老人には、この暑さがこたえる。

さて、相場のほうは良くも悪くも乱高下。

とりわけ、よく動いたのは為替市場である。

ユーロドルは先月、1.32㌦から1.28㌦を割り込んで反発。あれよあれよと上げて行き、今では1.34㌦を試そうとしている。

ドル円相場は、前週末七日の95円割れから先週明け十日には99円台と、四円以上の動き。

そこから十三日の93円台へと、五円以上動いた。

十三日の相場は、下影を長くした足で、95円台回復は円高の調整も最終局面と見える。

もう、円高は終わったと思う。それとも「もう」は「まだ」なりなのか。そう逡巡している間も、相場は動く。

最終局面で、よく見られる風物詩といえる。

NY金は横ばい。されど、東京金は円高で売られる。四月安値まで売り込まれたが、両市場とも、時間を違えてのダブルボトムだろうか。

NY金が上げるには、まだ時間が来ていないと見る。一方、東京市場は、円高から、円安に転換して戻りを待つ。

その戻りは、五十円くらいあろうか。

NYの金相場は、本格的に上がる前の七月あたりに、もう一度、下押すのではないか。

NYが1200㌦台に入った時、東京も4000円前後があろうか。

今週からは、円安に伴い、国内商品は戻りを試す時間帯に入ろう。

梅雨の時期は、ジメジメしがちだが、先週の猛暑の如く、相場も、突然火柱が立つ時もあろう。