ヒヤリはニヤリなり(日刊版06月10日付)

恐怖のときこそ欲を出せ―と、バフェットさんはその昔、学生に言った。

人の行く裏に路あり華の山。

あじさゐや月に色づき日に褪せて 桜桃子。

ようやく、梅雨らしくなってきた、と思った矢先に、ドル円がドスーンと落っこちた。

しかしこれでアクが抜けた。

90円台半ばは、買っておくところだろう。

ドル安だとドル建て商品は上がる。これでNY金も上がるかと期待した。しかし、それほどでもない。

ジリジリ上げて、ストーンと落ちる。その繰り返しだが、5月の安値を切ると1200㌦台。

当方、NY金は底練りの波形と見ているが、ドルが強いと下げ圧力が増し、そのうちドスーンと落ちるのか。

今の金は、国内外問わず、夏休みが終わるまで、焦らずゆっくり見ておくのも、存外悪くないのかもしれない。

東京金は、ドル円がアク抜けしたので、四月の安値を割ることはないと思う。また円安トレンドが作られよう。

七月にはドル円も100円台に戻り、高値を取ってくれば、年末110円に手が届こう。

NYダウが、良い押し目を作っている。

この調整が終われば、ダウはまた新高値を取ってくるだろう。その時、呼応して素材関連商品も上昇するのではないか。

これは、白金も例外ではない。東京白金は意外と落ちない。

5000円超えると、上値が大きくなろう。

東京ゴムは、ダブルボトムまで落ちたが、もう一度、この安値を買っておくとよい。
反発してくれば、20円の戻りは早かろう。

国内商品は、この円高は仕込み場所だ。