為替市場、ドル円相場は、どっちつかずの展開。市場参加者はそのうち、いや、もうヘトヘトだろう。
ドル円は、一晩で一円の上下動。
買い方も、売り方も、損切りを設定していると、損だけが入ってしまう。
かといって、損切りせねば、そのうち相場が逆方向に大きく走り、大損という事態になる。
相場は、大方の市場人気の、逆に行くものだ。
相場界で生き残るには、一に損切り、二に損切り。三、四がなくて五に損切り。
「追証入れるな、玉は切れ」などとは先刻承知。なのに、判っちゃいるのに、何故出来ぬ。
詮無い千鳥のやるせなさ、見えぬ鏡にいたわしや、曇る今宵の金屏風、誰の咎やら罪じゃやら。
さてNY金は1400㌦超え。底割れ恐怖が軽減されたが、まだまだ予断の許さぬ相場。
試し玉は、捨石覚悟も底割れ損切り恐怖に怯えつつドッコイ生きてる。
次なる試練は乗せの恐怖。相場とは恐怖との戦いでもあるが、試し玉がうまく上昇の波に乗って安値玉としての種玉になればしめたもの。
精神安定剤ともなる。
次の乗せ段階では余裕も生まれよう。
ただ、乗せた瞬間に急落、というのもある。
トレンドがまだ発生していない段階では、〝乗せ玉の損切〟は早くすべしが一つの格言。
乗せの極意は、トレンドが発生するか否かの瀬戸際で行うものである。
乗せの失敗は、相場の加速ではなく、失速を意味する。思惑は常に外れるとの覚悟も必要。
NY金1400㌦超えで、東京金は、試し玉から乗せ玉へ。
この玉は、4400円割れに損切りを置く。