「えんむ」というのだそうだ。日曜の東京は視界が二㌔に満たなかった。まるで、今の相場のよう。
水取や氷の僧の沓の音 芭蕉。
東大寺二月堂の修二会ももうすぐ終わる。籠もりの僧が大松明を振りかざして、石段を駆け上がり、堂の回廊を渡る。
これも、季節の変わり目。相場も変わり目か。
さて、玄人筋は、今の株式や為替では、儲かっていないらしい。
彼等は、1~2月から弱気に転じているとの事。さもありなん。
さすがに、現在の時間と価格の上昇率をみれば、玄人筋の皆さんは誰でも、「過熱しすぎ」という結論に至る。
日経平均12,000円、ドル円100円とうたう週刊誌や新聞の記事を見て、全くの素人投資家がそれを信じた。
そうした買いが、一番儲かっているそうだ。
経験者は、損切りするより、利食いを我慢する方が難しい。
素人は、損切りできないが、利食いを我慢する方がやさしいそうだ。
ただ、いつまでも利食いせずに、最後でやられるのも素人。
しかし、まだまだ利は伸ばせる時間帯である。
株は、20年以上下げ、大底を打って上げ始めた相場である。1年や2年で天井を打つはずもない。ドル円も然り。
こうした大局観を持てるか否かが、今の相場で儲けることが出来るか否かの大きな違いになる。
利食いは器量とも云うが、その人のお金が入る器が出来ていなければ、金は入ってこない。
器量は、新聞などの情報に、キチンとお金を払っている投資家様には備わっている。
コピーで読んでいる人には身につかない。