ソメイヨシノだけが、桜にあらず。酔客の群れに混じって酒など飲めるか。ひっそりと楽しみたい。
杉箸を割りて花見の筵かな 亥さ無。
何故、花見に行かねばならないのだろう。色々億劫になっている。
聞かれて『花見に行った』と言わないと、聞いた人は、なぜか気落ちする。
花の下にひろげたブルーシートの上で、缶麦酒を呷あおり、デパートで買い求めた花見弁当を開く。
昔、小高い丘で韓国人たちが花見をしていた。
女性たちが、美しい衣装で、胸に抱いた太鼓を叩いて舞っている。
それを囲んでいる人たちは、丼で濁り酒を酌んでいる。一杯飲めと勧めてくれた。
韓国の婦人の花見での衣装も、花の下の踊りも美しかった。
ドブロクは、当時梅田のヤミ市で飲ませる所があって、アルミの薬缶で出す。そこのキムチがまたうまかった。
鶴橋あたりの朝鮮市場の近くに行けば、いまでも同じような店があるだろう。
春高楼の花の宴、めぐる盃かげさして、千代の松が枝わけいでし、昔の光いまいずこ。
さて、相場のほうは、NY金が重い様子。
1,620㌦を勢いよく上抜けてくれば、買い方の春も到来する。1,650㌦を超えれば、桜満開の花見酒、飲めや、歌えやと、お祭り騒ぎとなる。
ドル円の動きが定まらない。
東京金は、5000円超えをじっと待つ。
ゴムの足取りが悪くなってきた。
270円を割り込むと250円を狙われる。為替の援護射撃がくるまで待つしかない。