円安についていく(日刊版3月25日付)

為替の流れに神経を擦り減らしているが、円のトレンドは大幅安と見る。これについていくだけ。

山風の浜に出て鳴る春祭 麦青。

急に暖かくなって、相場も、動くようになってきた。

ドル円相場が日々高安1円幅を超える動き。10万ドルFX取引は一晩で10万円の損益。

今は1枚1万ドルが主流というが、100万ドル単位で1銭を取った、取られた・・・と、1日100回計りするスキャルパーも多いと聞く。

取引回数が多ければ多いほど、利益の機会も多くなる、と錯覚する投資家が多い。

損する機会も増えていることを知らない。

そのうち、ロスカットできず、損失が膨らみ、証拠金不足で退場する投資家がほとんどであるという。

日計り商いはロスカットが命。1銭トレードで10連勝しても、1回10銭の損失でパーだ。

利食いと損切りを同じ値幅に設定すると、取引回数が増えるほど、勝率は50%に近づく。

しかし、何かの拍子に損切り出来ない時がある。魔がさす時がある。

人生三つの坂は有名だが、相場にも当てはまる。上り坂と下り坂、そして“魔”坂。

NY金二月、三月と安値切り上がり。1,620㌦へのチャレンジ。1,650㌦を超えれば、売り方魔坂の峠越え。

東京金も、5000円台を回復しよう。円安フォローがあれば高値更新への道のりは近い。

国内金、白金がまた逆鞘になったが、白金4,750円を維持できれば、逆鞘解消。両市場5,000円回復は6,000 円台への突破口となろう。

国内商品は、円安についていけばよい。