咳をしても一人(日刊版05月01日付)

四月も終り山は笑えど、老人の一人住いは終日、門を出ず。咳をしても一人(放哉)。

すてきれない荷物の重さまえうしろ 山頭火

連休の谷間の、その谷間。三日間のお勤めの中日である。

今日を乗り切り、もう一日働いてしまえば、四連休が待っている。

連休中、予定がある人は幸せである。予定のない独り者には、地獄の長い連休に過ぎない。

ままよ、なんとかなるだろう。

軒下にくる雀ぐらいだ。気がまぎれるのは。

テレビで、休み中のNYやシカゴの相場は判る。しかし、日本の相場は、七月選挙に焦点が絞られる。遠い先のことを言っても始まらない。

相場連休の谷間、仕掛けても、短期で手仕舞い。日計り商いしか出来ない。

若い人たちは、のびのびとG・Wの休日を楽しみ、国内でお金を大いに使ってください。

若い時は二度来ない。働き盛りの人は、妻子のために行楽。渋滞に巻き込まれて、それも忍耐。

ボランティア好きの老人は、世のため、人のため頑張って下さい。

私は、終日夢想しながら寝て過ごします。

さて、為替相場は、ドル円がめっきり静かになった。ここもまた、咳をしても一人の寂寥感。

95円以上で保合い。何れこの相場は100円をつけるのだろうが、意外と時間がかかりそうだ。

金はV字で切り返しているが、戻り頭を何処で打とうかお悩み中。

四月十六日安値から一ヶ月くらいは、思案六法の戻り相場。1550㌦前後がいいところだが、その後、もう一度下落すれば、本当の買い場探しになるだろう。