売り時代が来る

全般、相場は下げよう。上昇していくエネルギーはない。ゴールドが悪くなっている。
冬ごもりついに一人は一人かな 万太郎。
昔、奈良の骨董屋で買ってきた年代ものの対の火鉢がある。なんでも、『桜田門外の変』のころのものである。
火鉢には炭がいる。台所のガス台に金網を乗せて、炭に火を起し、ちゃんちゃんこを着て、日がな一日、火鉢をなでている。
火鉢の火で餅などを焼くと、男やもめの侘しさとはこの餅の味かと思う。
餅には、なにもつけない。それが一番おいしい。正月の雑煮なども、遠くから聞こえる寺々の除夜の鐘を耳にしながら、一年をかえりみる。
私のところは山に囲まれ、山寺の除夜の鐘を聞くのにはいい場所だ。
テレビなどつけません。正月料理などありません。数の子ぐらいあればよい。
一升瓶を傾け、一人は一人かな。客が来るわけでもない。どこかへ行く予定もない。
年賀状は、年々出さなくなったから、来る枚数も減った。
まだ、年の暮れのことを考えるには早い。
しかし、なにも考えないわけではない。
相場のほうは、どうなっているのか。
全般的に、上昇する力は失われている。NYの罫線を見ているとかなりの押しが入りそうである。
NY原油は、戻しても売られる。NYゴールドは深い下げが来そうだ。NYプラチナは、もう上に行けない。
東京金も下げる。東京白金は天井を打っている。東京コーン、一般大豆も下げコースに入っている。NYダウ下げる。