今から十八年前の今日、阪神・淡路大震災が発生した。そうですか、もう十八年たちましたか。
自然には勝てぬと思い知らされた瞬間だった。
十八年がたって、街に活気が戻って、当時の面影は薄れてきている。
「天災は忘れた頃にやってくる」といったのは寺田寅彦。だが、著作物にその記述はない。
二〇〇七年の新潟中越沖地震に、二〇一一年の東日本大震災。
本当に、忘れた頃にやってくる。
今来ても家から飛び出すのもままならぬ。
家の中には、カンパンの缶詰めと、インスタントのうどんがいくつかあるだけ。
あと、水があれば数日は待てるだろう。
ただ、この寒さだけは我慢できない。はてさて、どうしたものか。
地震も、相場も、天然自然の摂理である。
下げるために上がり、上げるために下がるのが相場の世界といえる。
上げの力の方が強いときは上昇トレンド、下げの力が強いときは下降トレンドとなる。
この道理は誰もが認めるものだが、相場に踊らされて、はしゃぎすぎると、欲深くなり、この道理も忘れ去られる。
ただ、人間は、忘れることができるから長く生きられるのだろう。
歳をとると、物忘れがひどくなる。
これも自然の摂理。
年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。
一時の天下で大金や権力を手にすると、人は大きく変貌する。
しかし、全てを失えば、また戻る。元の木阿弥。
白金、ゴム、ガソリンは、昨年暮れの水準に戻そう。