寒さで体弱る

自分の体のことも考えないといけないと思う。寒さで体が弱っているのが判る。

葱買って枯木の中をかえりけり 蕪村。

枯木の中だから真冬である。葱で根深汁でもつくるのか。

葱の味噌汁。豆腐でも入っているとうまいのだろうが。

葱は半なまがよろしい。

斜めに薄く切って、鰹節などかけ、醤油をたっぷりかける。そのままご飯のおかずでよい。

子供の頃、風邪を引くと火鉢の火の中に梅干を入れて焼く。それを椀に入れ、熱湯を注いだのを

飲まされた。いまは、とにかく早く寝る。どうも調子が悪い。

にんにくを火鉢の灰の中で焼いて食べるのがいいわけだが、火鉢は使用していない。夜は電気毛布の目盛りを上げて寝る。

朝も晩も物を食べないから、体力が弱っているのは判る。しかも老化もしている。

会社の帰りに、近くの町医者で注射してもらえばいいのだが、病院は嫌いだ。わがまま、気のまま、男やもめ。

ヘルパーさんが心配してくれるが、それはヘルパーの仕事である。

毎日電車に乗って会社に通い、泣き言も言えないのはストレスがたまる。

種田山頭火は「うしろすがたのしぐれてゆくか」と。

洟水が止まらないので、メンソレータムを突っ込む。

なにか滋養のあるものを食べないと。おでんの大根ばかりではいけませんね。

お昼は会社近くの百貨店で、お弁当を買ってきてもらう。

安いのだから、立派なハンバーグやハムなどは入っていない。せいぜいタマゴ焼二つか。それでも栄養にはなるだろう。