元日を大正月というのに対し、十五日は小正月。女正月ともいう。古からの風習が忘れられていく。
生きるのも芸の内なり小正月 加津夫。
歳時記では、一月七日までが松の内とある。近畿では、小正月までを松の内とする地方もある。
この日にはその年飾った門松や注連縄を外して焚き上げる。これをとんど焼きという。
無病息災、長寿を願い、小豆粥を食べるのも古からの慣わし。年礼の始まりもこの日から。
忙しく働いた細君の、労を労う意味も込めて女正月ともよばれる。
芝居見に妻出してやる女正月 芳次郎。
松の内、昔の女性達は何かと忙しかった。
この日に、元服の儀が行われる由縁から、成人の日は制定された。
今の祝日は、何がなんだか判らない。時代は変わり、習慣も変われば、古の風習も消える。
さて新月を過ぎ、株も、ドル円も、国内商品も、上げ賛成のお祭り騒ぎ。はしゃぎすぎだ。
はしゃぎすぎた相場は、その反動が来る。
今週あたりドスーンとふり落しが来るとみる。
ただ、そこは押し目買いになるだろう。
押し目買いを狙っている投資家は、その押し目が買えない。だから値頃感で売る。売れば踏まされ、また上がる。
じっと、押し目を待っている投資家はいよいよ押しが来たときには買えない。何故ならその押しはきつい下げで来るから、怖くて買えない。
堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ヒ難キヲ忍ヒ、買い難き相場を買い、売り難き相場を売る。
これが儲ける秘訣なのは判っている。ただ、今は相場よりも相撲の方が楽しみな自分がいる。