市場は静かではないが(日刊版06月06日付)

動かないものが動き出したら、侵略すること火の如くであるべし。

されど、動かざること山の如しでは、山笑うまで待つのみ。林の如く、己は静寂であるべし。

今の金相場は、上がるに上がらず、下がるに下がらず。

当方は、上がると思うから、それを待っているのだが、

逆に下に行き出したら曲がり屋になる。

曲がり屋は、悲しからずや海の青。

空の青にも染まらず、相場の曲がりは病なり。

この病は、下手に意固地になると「死に至る病」となる。医者も薬もない。自分で治すのみ。

為替は100円を割って、その後、戻したものの、もう一度売られて98円台。

当方、90円台は今年最後の買い場と見ている。

このドル安の中、金が浮上するか否かが試されよう。NYダウが落ちて、ドル安となれば、ゴールドは上がろうか?

しかしこのダウ、15000㌦を超え、天井を唱える人たちも多いが、なかなか落ちぬ。

強気を唱える人は「今のダウは80年代の日経平均15000円台のようなものですよ」と。

その日経平均は、15000円台から暴落した。なに、単に上げすぎただけのこと。材料を無理やり付けて、説明するまでもなし。

上がり過ぎた相場は、下げる。下がり過ぎた相場は、上げる。

これ即ち、相場自然の摂理なり。

白金、ゴム、ガソリン、今は、動かざること山の如し。

そのうち、風が吹けば、その火は、瞬く間に市場に拡がる。