所詮は後付け講釈(日刊版06月20日付)

相場の事は、相場に聞けと言います。マスコミがどう書こうとも、市場は、市場の判断で動くものです。

青時雨足折れ烏今朝は見ず  邦子。

テレビのニュースをたまに見る。安倍さんがしきりに、G8でアベノミクスに理解を得られたと訴えていた。

安倍さんがそおいうのだから、マスコミもそう伝えなければなるまい。

ただし、判断は市場がするものである。

安倍さんは顔色良く、最近何代か続いた総理と違って自信に満ち溢れているようだ。

マスコミは、株が上がればアベノミクス効果と褒めそやす。しかし株が下がれば、化けの皮が剥がれたと罵詈雑言。

そのように、材料を付けないと、読者が喜ばないからなのだが、そういったニュースに、踊らされる大衆も悪い。

さて、相場はドル円と株式がドカッと下げて上げ過ぎの調整だ。

どのような材料を付けようが、丁度一カ月前の新聞と今の新聞のニュースを比べてみると面白い。

強気一点張りのニュースから、今ではアベノミクス失敗との弱気一点張りの報道まで両極端。

株は、もう調整を終え、ドル円も、円高調整が終了しよう。

自民党も、今から株を上げておかないと選挙まで間に合わない。

G8を利用して、アベノミクス成功談をぶち上げ、株も大きな花火を上げようぞ。

株が上昇すると、金は上がらない。

NY金の下げがきつくなると、東京では、円安分の上昇も吹き飛ぶ。

ゴムも、白金も、アヤ戻しの域を脱し得ない。7月に入るまで、戻りを売っておく相場か。