弱気は病気でなおらない
弱気がふえる小豆だが、この相場甘く見たら命取りだ。一瀉千里で四千円台が早い。
弱気に病気にかかった人は「秘伝気を転ずべし」ができない。だから絶対戻り売りだ―というし、二万八千円必至と、それは病(やまい)膏肓(こうこう)である。
それもよろしい。相場の強弱は自由。親子でも違う。『戻りと見ているのか本気で出直りと思っているのか?』と、喧嘩腰で電話がかかってくるが、正真出直りである。
弱気の病気の人は、いろいろなことを言うが黙って聞いていて思うことは、一ツ大きなもの、即ち芯を見逃している。あまり多くのものを見過ぎるから肝心のものが見えない。
それは相場に底が入ったという事である。
そのことについては数日来書いてきたつもりだ。そして週間棒がロケット買い線になっている。日柄。人気。出来高。取り組み推移。自己玉推移のどのチャートも歴然としたシグナルを出しているのだが。
では、どこまで行くか?という。判らんが三千七百円~四千五百円あたりにハマッて、千二、三百円押し。そのあとは天候次第だし人気の流れで判りやすいトレンドに乗るだろう。
今週は二百円、三百円の押しを買うと晩のお酒がおいしいはず。
日足三本安値から赤線でかみついた姿。罫線の初歩で習う買い線である。
それにしても弱気が多い。それは売り玉の利がハゲたか売り玉が掴まって阿呆らしやの鐘が鳴り、馬鹿馬鹿しくて腹が立っての弱気でもある。
相場第一の敵は怒るなである。そのうち三千円抜けから隠れ弱気の踏み絵が始まるだろう。この相場、甘く見たら命取りになる。
●編集部註
何事も甘く見たら命取り―。『フォーキャスト2018』の翻訳に携わっていて、ここから数年は「説明責任を強いられる」土星の影響が強いと知っているので尚更である。
これまで物事を 〝甘く見て〟事態に対処している人物は、政治家であろうと、人気者であろうと、その道の権威であろうと軒並み、世間から退場させられる運命にある、と星の動きは語っている。
選考者の夫のセクハラ問題に端を発し、情報漏洩が発覚。これを理由に2018年のノーベル文学賞の選考が見送られる事が報道された。
82年の受賞者はガルシア・マルケス。彼はSFでもファンタジーでもない普通の小説の中で、例えば「天にも昇る気持ち」という比喩表現に相当する場面で、本当に登場人物が空を飛んだりする、所謂「魔術的リアリズム」という手法で有名な作家。
非現実的表現で逆に現実が浮かび上がるのだが、今は、現実が非現実化しているように見える。